WWDC2022では M2チップ搭載 MacBook Air の製品発表が目立ちましたが、もう1機種 Mac が発表されました。
それは「M2 搭載 MacBook Pro13インチ」です。
スペック的に上回る M1 Pro / Max 搭載 MacBook Pro14 / 16インチが存在する中でどういったスペックになるのか注目しました。
今回同時発表となった M2 MacBook Pro13インチのスペックを確認すると同時に、どういった方に適した MacBook Pro なのかも考えてみたいと思います。
2022 13インチMacBook Pro: 8コアCPUと10コアGPUを搭載したApple M2チップ, 512GB SSD – スペースグレイ
M2 MacBook Pro は誰の為の Mac!?

Appleホームページより引用
見出しにある「M2 MacBook Pro は誰の為の Mac!?」ですが、同じ様に感じた方も多いのではないでしょうか!?
Appleが世に出した製品ですので、「とりあえず出しました!」的な製品ではない筈。
価格と仕様からの想定ですが、この M2 MacBook Pro13インチは「Mac Studio」や「M1 Max MacBook Pro16インチ」などハイスペックでモバイル利用に向かない Mac を利用しているユーザーの「モバイル用」としてではないかと感じます。
その理由を確認する為にも、スペックをみてみましょう。
M2 MacBook Pro スペック比較
今回発表された「M2 MacBook Pro」のスペックを一緒に発表された「M2 MacBooK Air」と「M1 Pro MacBook Pro14インチ」と比較してみましょう。
M2 MacBook Pro | M2 MacBook Air | M1 Pro MacBook Pro14インチ | |
発売年月日 | 2022年7月 | 2022年7月 | 2021年10月 |
カラー | スペースグレイ / シルバー | ミッドナイト / スターライト / スペースグレイ / シルバー | スペースグレイ / シルバー |
システムオンチップ | Apple M2 | Apple M2 | Apple M1 Pro |
4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU | 4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU | 8つの高性能コアと2つの高効率コアを搭載した10コアCPU(上位モデル) | |
10コアGPU | 最大10コアGPU | 最大16コアのGPU | |
16コアNeural Engine | 16コアNeural Engine | 16コアNeural Engine | |
100GB/sのメモリ帯域幅 | 100GB/sのメモリ帯域幅 | 200GB/sのメモリ帯域幅 | |
メディアエンジン | 8Kビデオ対応 ProResビデオエンジン搭載 | 8Kビデオ対応 ProResビデオエンジン搭載 | 8Kビデオ対応 ProResビデオエンジン搭載 |
メモリ | 8GB / 16GB / 24GB | 8GB / 16GB / 24GB | 16GB / 32GB |
ストレージ | 最大2TB | 最大2TB | 最大8TB |
ディスプレイ | 13.3インチ Retinaディスプレイ | 13.6インチ Liquid Retinaディスプレイ | 14.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ |
2,560 × 1,600ピクセル | 2,560 × 1,664ピクセル | 3,024 x 1,964ピクセル | |
500ニトの輝度 | 500ニトの輝度 | XDR輝度:1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDRコンテンツのみ) | |
ー | ー | SDR輝度:最大500ニト | |
高さ | 1.56cm | 1.13cm | 1.55cm |
幅 | 30.41cm | 30.41cm | 31.26cm |
奥行き | 21.24cm | 21.5cm | 22.12cm |
重量 | 1.4kg | 1.24kg | 1.6kg |
カメラ | 720p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ |
オーディオ | ハイダイナミックレンジステレオスピーカー | 4スピーカーサウンドシステム | フォースキャンセリングウーファーを備えた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム |
空間オーディオに対応 | 空間オーディオに対応 | 空間オーディオに対応 | |
高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ | 指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ | 高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ | |
ポート | Thunderbolt / USB 4ポート × 2 | Thunderbolt / USB 4ポート × 2 | Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3 |
ー | ー | HDMIポート | |
ー | ー | SDXCカードスロット | |
ー | MagSafe 3充電ポート | MagSafe 3充電ポート | |
セキュア認証 | Touch BarとTouch ID | Touch ID | Touch ID |
電源とバッテリー | 最大17時間のワイヤレスインターネット | 最大15時間のワイヤレスインターネット | 最大11時間のワイヤレスインターネット |
最大20時間のApple TVアプリのムービー再生 | 最大18時間のApple TVアプリのムービー再生 | 最大17時間のApple TVアプリのムービー再生 | |
58.2Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 | 52.6Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 | 70Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 | |
67W USB-C電源アダプタ | 30W USB-C電源アダプタ | 67W USB-C電源アダプタ(8コアCPU搭載M1 Proに付属) | |
価格 | 178,800円(税込)から | 164,800円(税込)から | 274,800円(税込)から |
主な仕様は「M2 MacBook Air と一緒」
今回発表された新チップ「M2」を MacBook Air とともに搭載した「M2 MacBook Pro13インチ」ですが、比較表をみて頂いた通り、SoC(メディアエンジン含む)、搭載可能メモリ、ストレージなど非常に似ていて「M1 MacBook Pro13」よりも性能的には間違いなく向上しています。
ただ、M2 MacBook Air よりも劣っている(M1 MacBook Pro から進化していない)箇所も多い為、「あれっ!?」と思ってしまいます。
2022 13インチMacBook Pro: 8コアCPUと10コアGPUを搭載したApple M2チップ, 512GB SSD – スペースグレイ
筐体を含めいくつかは「M1 MacBook Pro と一緒」
実機を確認していませんので断言出来ませんが、サイズやディスプレイ、搭載ポートやFaceTimeカメラなどをみると、M1 MacBook Pro の筐体をそのまま利用しているのでしょう。
価格を抑えたかった!?
MacBook Pro としてSoCなど主要な性能面は強化し、旧型の筐体をそのまま利用。
そしてカメラやスピーカーなどにはコストをかけずに、M2チップの性能を最大限引き出し、発熱時にはファンを作動させて効率を下げずに「M2の性能」を活かし切れるヘビーユーザーを対象にしたのではないかと感じます。
ヘビーユーザーには「MBP 14 / 16インチの方が最適」
ただスペック面で比較すると、どこまで MacBook Pro を利用するかにもよりますがヘビーユーザーには M1 Pro や M1 Max 搭載の MacBook Pro を選ぶ方がベストです。
ハイスペックだけど、、、
バッテリー持続時間を踏まえると、「ハイスペックだけど、サブ機的」なポジションとしては最適なのではないか、と感じます。
そして、次の「M2 Pro / M2 Max MacBook Pro」や「M2 Ultra Mac Studio」が発売された後は、現在の「M1 Pro MacBook Pro14インチ」を今回リプレイスされた「M2 MacBook Pro13インチ」の代わりとして残すことで、「モバイルに向かないハイスペックな Mac のサブ機」として継承していくことも可能でしょう。
早く実機に触れてみたい!

Appleホームページより引用
スペックと価格からの想定ですのであくまで個人的な意見でしかないのですが、M2 MacBook Air 同様早く実機を見てみたいですね。
もしこの仮説が当てはまるのであれば、そういったハイスペックな Mac を扱うバリバリのクリエーターになりたいです。
「夢を抱かせてくれるのも Mac の魅力」ではないでしょうか。
ハイスペックな Mac を1台所有したいなら、M1 Pro搭載 MacBook Pro がお勧め!
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