iPad Air5 の予約注文が可能となり、3月18日発売まで後少しとなってきています。
今、iPad Air2 や Air3、そして iPad Air4 を利用している方の中で iPad Air5 に機種変更を検討されている方も多いのではないでしょうか。
今回は iPadOS15 対象機種である iPad Air2 以降の iPad Air を利用されている方が機種変更を検討する上で iPad Air5 が対象機種として妥当か検討してみたいと思います。
iPad Air2 以降のスペック比較

Appleホームページより引用
先ずは最新の iPadOS15 に対応している iPad Air2 以降の主要スペックをまとめてみました。
iPad Air5 | iPad Air4 | iPad Air3 | iPad Air2 | |
ディスプレイサイズ | 10.9インチ | 10.9インチ | 10.5インチ | 9.7インチ |
輝度 | 最大500ニト | 最大500ニト | 最大500ニト | 最大400ニト |
フルラミレーションディスプレイ | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
反射防止コーティング | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
広域色ディスプレイ(P3) | 対応 | 対応 | 対応 | フルsRGB規格 |
Tru Toneディスプレイ | 対応 | 対応 | 対応 | 非対応 |
搭載チップ | M1 | A14 Bionic | A12 Bionic | A8X |
ストレージ容量 | 最大256GB | 最大256GB | 最大256GB | 最大128GB |
RAM | 8GB | 4GB | 3GB | 2GB |
メインカメラ | 12MP広角カメラ | 12MP広角カメラ | 8MP広角カメラ | 8MP広角カメラ |
フロントカメラ | 12MP超広角 | 7MP FaceTime HD | 7MP FaceTime HD | 1.2MP FaceTime HD |
センターフレーム | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
スピーカー | 2スピーカー(横向き) | 2スピーカー(横向き) | 2スピーカー | 2スピーカー |
コネクタ | USB-C | USB-C | Lightning | Lightning |
Appleペンシル | 第2世代 | 第2世代 | 第1世代 | 非対応 |
認証システム | トップボタン内蔵Touch ID | トップボタン内蔵Touch ID | ホームボタン内蔵Touch ID(第2世代) | ホームボタン内蔵Touch ID(第2世代) |
セルラー通信 | 5G | 4G | 4G | 4G |
Wi-Fi6 | 対応 | 対応 | 非対応 | 非対応 |
iPad Air は以前から無印iPad よりもディスプレイ性能が良いことがこの表でわかります。
この表を元に iPad Air5 への買い替えは有意義な買い替えになるのかをみてみましょう。
iPad Air2 からの買い替え
iPad Air2 を今利用されている方は iPad Air5 への買い替えを検討されてみてはどうでしょうか。
今現在最新の iPadOS15 には対応していますが、来年の最新 iPad OS に対応するかどうかは難しいところだと思います。
それ以外の買い替えによるメリットとして
- 10.9インチディスプレイ(オールスクリーン)
- Appleペンシル第2世代が利用可能
- 最新のM1チップ搭載
- USB-Cによる拡張性向上
- 横向き2スピーカー
これらの項目についてそれぞれみてみます。
10.9インチディスプレイ(オールスクリーン)

Appleホームページより引用
これまでホームボタンを搭載していた iPad Air2 を利用されていた方にとって、10.9インチのオールスクリーンは感動すると思います。
TouchIDがトップボタン内蔵となり、画面全体に動画などを映せることは iPad を利用する上で迫力が変わってきます。
Appleペンシル第2世代が利用可能
iPad Air2 はAppleペンシル非対応だった為その便利さがわからないと思いますが、一度利用するとAppleペンシルがないと不便に感じることでしょう。
そのAppleペンシルですが、iPad Air4 から第2世代対応となり、iPad 本体へ装着可能なので、利用したい時に直ぐに利用可能な点も高評価だといえるでしょう。
最新のM1チップ搭載

Appleホームページより引用
iPad では iPad Pro だけに搭載されている M1チップを今回 iPad Air5 に搭載してきました。
Mac で初めて搭載された M1チップですが、その高性能・低電力などは非常に高評価であり、iPad ではその性能を持て余すほどです。
実際今 M1 チップでないと動かない iPad のアプリはありませんが、将来的には Mac で利用している動画編集ソフトの Final Cut Pro などが iPad に対応する日が来ると思います。
毎年6月に開発者向けのイベント WWDCが開催されますが、今年の WWDCを前にして iPad Air5 に「M1チップ」を搭載してきたことは、そのWWDCで「iPad と M1シリコン」に関する新たな何かの発表があるとも想像できるかもしれません。
M1 搭載ということは将来的なことを見据えての iPad Air のメッセージではないかと感じます。
価格は上がりましたが iPad Air2 を長く利用されてきた方にとっては、iPadAir5 も長く利用できる iPad でもありますので買い替えはおすすめ出来ます。
USB-Cによる拡張性向上
Lightning端子搭載の iPad Air2 からはこちらも大きな変更・拡張性の向上に繋がります。
変換ケーブル無しで外付けSSDなど様々な機器を接続できることで、iPad の利用頻度と利用価値が格段に上がるでしょう。
横向き2スピーカー
iPad Air4 から横向きで左右に配置された 2スピーカーは動画視聴の際のステレオサウンドを満喫できるでしょう。
これまでの下部2スピーカーよりも臨場感溢れるサウンドを楽しむことが可能です。
iPad Air3 からの買い替え
2019年3月発売の iPad Air3 はまだまだ現役で利用可能な機種ではあります。
ただ、iPad Air のオールスクリーンやカラー、そしてAppleペンシル第2世代といったデザインや性能面に魅力を感じるのであれば、思い切って購入することもありでしょう。
ただ発売されてからまだ3年、iPad としてはまだまだ充分利用可能な機種でもありますので、これから4K動画編集などクリエイティブ的な作業を iPad Air5 でしてみたいといった目的があるなら、M1 チップが活きてくるとは思います。
iPad Air4 からの買い替え

Appleホームページより引用
iPad Air4 から iPad Air5 への買い替えはおすすめできません。
iPad Air4 を利用している筆者の考えですが、
- 現在 A14 Bionic搭載の iPad Air4 でも4K動画編集可能
- M1 は魅力だが、本格的に4K動画編集をするなら256GBでは不足
- 買い替えなら iPad Pro 128GB を選択・外付けSSDを別途購入
こういった理由で、iPad Air4 からの買い替えはおすすめしないです。
iPad Air4 でも充分クリエイティブな作業は可能ですので、もし買い替えるならば iPad Pro でなければ「性能的な目新しさ」は感じないと思います。
iPad Air5 でのおすすめはこのタイプ!
M1チップを搭載した iPad Air の購入目的はただ一つ
「クリエイティブ!」
4K動画編集などクリエイティブな作業を目的として購入するのであれば、256GBは必要です。
Wi-Fiモデルかセルラーモデルはご自身の利用環境などから選択することをおすすめします。
「クリエイティブ」な作業をされないのであれば、今回のM1搭載 iPad Air5 よりもApple認定整備済製品で iPad Air4 などの方が価格的にも満足されるのではないかと思います。
iPad Air4 のリプレイスにインパクトがありすぎた為、今回の iPad Air5 はなぜか決め手がないように感じてしまいがちですが、「デザインにもこだわりクリエイティブ!」な作業をする方には魅力ある iPad でしょう。
違った見方をすれば、M1チップを搭載したストレージ容量256GBを iPad Air としてこの価格で購入できるのは、ある意味高コスパと言えるのではないでしょうか。
2020年のM1搭載 MacBook Air の時と同じように。
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