WWDC2022で「M2チップ」と同時に発表された「M2 MacBook Pro」と「M2 MacBook Air 」が発売され9ヶ月経過しました。
「更に薄く、フラット」になった M2 MacBook Air の印象が強かったWWDC2022ですが、M1 MacBook Pro と同じ筐体を利用した M2 MacBook Pro も侮れない内容となっています。
ファン搭載で冷却効率に優れている M2 MacBook Pro は、条件を合わせると M2 MacBook Air よりもお買い得な価格も魅力です。
今回は新型の「M2 Pro/Max搭載 MacBook Pro」に注目が集まる中、M2 MacBook Air と M2 MacBook Pro と比較してみて
・どういった利用ならば、M2 MacBook Air を選択した方が良いか!?
同じM2チップ搭載の「Pro」と「Air」で悩んでいる方の参考の一つにしてもらえればと思います。
ほぼ毎日Apple製品、特に Mac や iPad、iPhone に関する情報を掲載していますので、Twitterでフォローしていただくと更新内容の通知が届きます。
ぜひフォローお願いします。
@Kazu_blog
結論 M2搭載「Pro」と「Air」の選択の一つはこれ!

M2 MacBook Pro 引用 : Apple

M2 MacBook Air 引用 : Apple
2020年に登場した「M1チップ」の後継チップである「M2チップ」を搭載した M2 MacBook Pro と M2 MacBook Air の選択の基準の一つの目安として、
→高負荷をかける動画編集が多いなら、冷却効率の良い MacBook Pro が有利で安い!
・動画編集などの負荷をかける利用が少ないなら、M2 MacBook Air がアップグレードした機能がお得でおすすめ
→ファンレスの Air の方が静かで、内部にホコリが入る弊害もない!
「M1 MacBook Pro と同じ筐体を利用」している M2 MacBook Pro や「新しい薄くフラット」な新ボディーの M2 MacBook Air といった違いはありますが、
『M2 = GPUコア数アップ = 動画編集などクリエイティブな利用に有利』
という「M2本来のスペックアップ」を基に考えると、
・高負荷を掛ける動画編集が少ないなら、Air が薄く持ち運びにも有利!
という選択の基準を参考にしてみるのが1番かと思います。
M2 Pro と M2 Air のスペック比較

引用 : Apple
それではM2チップを搭載した2機種と最新の「M2 Pro」のスペックをみてみましょう。
Pro / Air 共通点

Appleホームページより引用
・10コアGPU(Air は選択で最大10コアGPU)
・100GB/sのメモリ帯域幅
・高性能メディアエンジン搭載
・メモリ最大24GB選択可能
・ポート類は Thunderbolt / USB 4ポート × 2 のみ
大きな共通点として、こういった箇所があります。
M2 への進化として、「10コアGPU(Air は選択で最大10コアGPU)」や「100GB/sのメモリ帯域幅」、高性能メディアエンジン搭載に加えてユニファイドメモリ最大24GB選択可能が挙げられますが、いずれも『動画編集』などクリエイティブな利用用途用に強化された内容と言えるでしょう。
メディアエンジンって!?
MacBookに搭載されているメディアエンジンは、ビデオの再生やエンコード、デコードに特化したハードウェアアクセラレータです。主に以下のような機能を担っています。
- ビデオ再生:メディアエンジンは、ビデオファイルの再生時にデータの解析や変換を高速に処理し、スムーズな再生を実現します。
- ハードウェアエンコード・デコード:メディアエンジンは、ビデオやオーディオのエンコードやデコードを高速かつ効率的に実行することができます。これにより、ビデオやオーディオの変換や編集、配信などがよりスムーズに行えます。
- グラフィックス処理:MacBookのメディアエンジンには、グラフィックス処理に必要なGPU(Graphics Processing Unit)が統合されています。これにより、高解像度の映像や3Dグラフィックスをスムーズに処理できます。
- モーション処理:メディアエンジンは、ビデオのスローモーション再生や、スムーズなズームイン・ズームアウトなどのモーション処理を実現するための機能も持っています。
総じて、MacBookに搭載されているメディアエンジンは、高性能なビデオ再生や編集、配信などを実現するための重要なパーツであり、M2 MacBook Airでも動画編集を強化したMacであると言えますし、「MacBook Airで充分!」と言える要素の一つでもあります。
メモリ8BGで大丈夫!?
M2チップに搭載されているユニファイドメモリは、システムのメモリ管理を改善するために設計された革新的な技術です。以下は、8GBのM2チップにおいて、メモリ不足になりにくい要因です。
- メモリの効率的な使用
M2チップのユニファイドメモリは、システム内のCPU、GPU、およびその他のコンポーネントと共有されます。これにより、システムがメモリを効率的に使用することができます。例えば、グラフィックス処理に必要なメモリは、グラフィックスプロセッサに割り当てられ、その他のタスクに必要なメモリはシステムに割り当てられます。これにより、メモリが均等に使用され、不足することがなくなります。 - メモリの高速性
M2チップのユニファイドメモリは、高速であることが特徴です。これは、システム内のすべてのコンポーネントが同じメモリを共有しているため、メモリアクセスが高速になるためです。これにより、システムがより迅速に反応し、アプリケーションをスムーズに実行することができます。 - 統合されたハードウェア
M2チップのユニファイドメモリは、システムのデザインに完全に統合されています。これにより、メモリアクセスがより効率的になり、システム全体のパフォーマンスが向上します。また、統合されたハードウェアにより、エラーコードの処理が改善され、システムの信頼性が向上します。 - スワップの低減
スワップとは、メモリ不足の場合にディスク上のスペースを一時的に使用してメモリを補うことです。スワップが発生すると、システムのパフォーマンスが低下することがあります。M2チップのユニファイドメモリは、スワップが発生する可能性を低減します。これは、システムが必要なメモリに、より迅速にアクセスできるためです。
これらの要因により、8GBのM2チップのユニファイドメモリは、一般的なユーザーにとっては十分なメモリ容量を提供することができます。一般的なタスク、例えばウェブブラウジング、メールの送受信、文書作成、動画視聴、軽量の写真や動画の編集などには、8GBのM2チップのユニファイドメモリで十分です。
ただし、より高度なタスク、例えば大規模なデータ処理、複数の仮想マシンの実行、大量の写真や動画の編集などを行う場合には、より多くのメモリが必要になることがあります。
また、システム全体のパフォーマンスは、メモリ容量だけではなく、CPUの速度、ストレージの種類、および他のコンポーネントの性能にも影響されます。したがって、システムの要件に応じて、より高性能なモデルを選択する必要がある場合があります。「場合によっては、M2 Pro MacBook Proのスペックが必要になる」と言えばわかりやすいかもしれないですが、多くの方の一般的な利用の場合は、M2 MacBook Airで十分です。
Pro / Air 相違点

Appleホームページより引用
・Pro は冷却ファン搭載
・Air はLiquid Retinaディスプレイへ進化
・Air は1080P FaceTimeカメラへ進化
・Air はMagSafe 3 充電ポート搭載(復活)
今回の M2チップを搭載した2機種の相違点はだいたいこういった点で、
・旧型の筐体を利用して価格を抑えた「MacBook Pro」
と言えます。
M1 MacBook Pro の筐体を利用して価格を抑えた新型は、ある意味魅力ある1台です。
次はスペックの条件を揃えた価格をみてみましょう。
同条件での価格比較
最初に同条件で比較した価格をご覧ください。
M2 MacBook Pro 10コアGPU | M2 MacBook Air 10コアGPU | M2 MacBook Air 8コアGPU | |
メモリ8GB 512GB SSD | ¥206,800 | ¥208,800 | ¥192,800 |
メモリ16GB 512GB SSD | ¥234,800 | ¥236,800 | ¥220,800 |
メモリ24GB 512GB SSD | ¥262,800 | ¥264,800 | ¥248,800 |
10コアGPUの M2 MacBook Pro と M1 MacBook Air をユニファイドメモリ / ストレージ容量を 8GB / 512GBSSD など同じにした場合、「M2 MacBook Pro」の方が2,000円安く購入することが可能です。
また8コアGPUの M2 MacBook Air を選択するならば、M2 MacBook Pro よりも14,000円安く購入することができますので、利用用途を明確にすることでよりお安く購入することが可能です。
・高負荷を掛ける動画編集が少ないなら、Air が薄く持ち運びにも有利!
M1 MacBook Air なら更にお得!
ほとんど動画編集をしない方や、フルHD(1080P)や4Kの動画編集をたまにするくらいの方は、M1 MacBook Air という選択もありです。
M2 MacBook Air よりも更に30,000円お求めやすいですし、性能的にもまだまだ充分満足できるスペックを持った MacBook Air です。
私も利用しているM1 MacBook Air、今でも自信を持っておすすめできる機種の一つです。
M1 MacBook Air 8GB RAM / 256GB SSD
M2 MacBook Air 8コアGPU | M1 MacBook Air 7コアGPU | |
8GB 512GBSSD | ¥192,800 | ¥162,800 |
16GB 512GBSSD | ¥220,800 | ¥190,800 |
24GB 512SSD | ¥248,800 | ー |
~ちょっと一息~
iPad や Mac をの利用を始めてからプログラミングやアプリ開発に興味を持たれる方が増えてきています。
ただスクールへ通いたいけど通えないといった状況の方が多いのも現実としてあります。
そういった方には自宅にいながらプロの現役エンジニアからプログラミングやアプリ開発が学べるオンラインスクールがあります。
近くにスクールが無かったりスクールへ通う時間をかけたくない方にはオンラインスクールがおすすめです。
買い替えを検討されている方
M2チップ発表を機に買い替えを検討されている方も多いのではないでしょうか。
今回のリプレイスを M1 MacBook Air をメインのPCとして利用している私の目線で、2つの事例からみてみたいと思います。
intel製チップ搭載 MacBook オーナーは買い替えおすすめ!
2022 13インチMacBook Pro: 8コアCPUと10コアGPUを搭載したApple M2チップ, 512GB SSD – シルバー
まず intel製チップを搭載している MacBook Air や MacBook Pro の利用者の方は、M2チップ搭載の MacBook Air や MacBook Pro への買い替えをおすすめします。
その最も大きな理由として、『省電力性能』があります。
CPUやGPUの性能も向上していますが、バッテリー持続時間の長さには驚くでしょう。
M2 MacBook Air も M2 MacBook Pro も外出時の利用も兼ねての機種だけに、バッテリー持ちの良さは重要な部分です。
M1 MAcBook Air を利用している私も、朝満充電の状態で外出先で数時間利用しても残量表示が間違っているのではないかと感じるくらいにバッテリーが減らないので、電源確保を機にすることなく利用することが可能です。
動画編集の少ない M1 MacBook Air 利用者は待った!
今 M1 MacBook Air を利用されていて、M2 MacBook Air に買い替えを検討されている方は、その利用用途によっては新型のスペックを体感できないかもしれません。
動画編集をする回数が極端に増えたりしない限り、M1 MacBook Air で充分満足できますし、M2 MacBook Air は M1 MacBook Air 登場の時ほど「驚き」や「衝撃」は少ないです。
それ程 M1 MacBook Air は「高性能・低電力・高コスパ」な機種なので、買い替えを検討されているのであれば新機種のレビューなどを参考にしてからでも良いのかと感じます。
因みに M1 MacBook Air 利用者の私は、このまま M1 MacBook Air を使い続けます。
理由は先ほど記載しました通りで、「デザイン以外にインパクトが弱い」からです(私個人の感想です)。
まとめ
M2 MacBook Pro と M2 MacBook Air を選択する際の基準の「一つ」として、
・動画編集が少ないなら、Air が薄く持ち運びにも有利!
を参考にして貰えればと思います。
M1 MacBook Air から M2 MacBook Air への買い替えは、
「デザインが気に入ってどうしようもない!」
それ以外は、M1 MacBook Air を購入した時程の衝撃は少ないでしょう。
M2チップ搭載の MacBook Pro も MacBook Air も、あなたの for Better Life に欠かせないツールとなることでしょう。
ほぼ毎日Apple製品、特に Mac や iPad、iPhone に関する情報を掲載していますので、Twitterでフォローしていただくと更新内容の通知が届きます。
ぜひフォローお願いします。
@Kazu_blog
iPhone でSafariをご利用の方のブックマーク方法はこちら
iPhone でChromeをご利用の方のブックマーク方法はこちら
androidスマホをご利用の方のブックマーク方法はこちら
コメント