M1 Pro MacBook Pro14インチの購入を検討されている方にとって、M2 MacBook Pro13インチの登場は「予想外に魅力的」にみえるかもしれません。
M1 MacBook Pro と同じ筐体を利用しているなど、MacBook Air の様に全てが新しくなった新型ではありませんが、冷却ファン搭載で新型チップ「M2」を最大限活かせる機種としては「Air よりも注目すべき」Mac かもしれません。
今回は今注文してもなかなか到着しない「M1 Pro MacBook Pro」と「新型M2 MacBook Pro」をスペックを基に比較してみたいと思います(2022年6月18日現在)。
「Mac を利用して収益を生み出している方」以外で MacBook Pro の購入を検討されている方の参考になればと思います。
ほとんどの方は M2 MacBook Pro13インチで充分満足

Appleホームページより引用
プロのクリエーターの方以外にとって、また趣味でプロに匹敵する様な凝った動画編集を毎日数時間する様な方は別として、M1 Pro MacBook Pro14インチ(16インチ含む)と M2 MacBook Pro13インチを比較した場合、ほとんどの方は『M2 MacBook Pro13インチ』で充分満足されると思います。
特に「メディアエンジン」が搭載されたことは、動画編集をする上で非常に機能が向上し、大きな進歩と言えるでしょう。
2022 13インチMacBook Pro: 8コアCPUと10コアGPUを搭載したApple M2チップ, 512GB SSD – スペースグレイ
M2チップ搭載 MacBook Pro13インチの詳細はこちらから
補足ではありますが、M2 MacBook Air でも M1 MacBook Air でも充分満足できる性能でもあります。
M1チップ搭載 MacBook Air13インチの詳細はこちらから
「M1 Pro」は「プロ仕様」の Mac
M1 Pro MacBook Pro14インチ(16インチ含む)は「プロ仕様」の Mac であり、個人が自宅で趣味程度のタスクをこなすにはオーバースペックなほど高性能な Mac です。
実際、M1 Pro MacBook Pro14インチを購入された方でも、オーバースペックだと言っている方も多く、日本での販売価格が改定されて値上がりした今、M1 Pro MacBook Pro14インチを購入するのはコスパが悪いと言わざるを得ません。
M2 MacBook Pro と M1 Pro MacBook Pro14インチ比較

Appleホームページより引用
M2 MacBook Air でもほとんどの方は満足される性能ですが、冷却ファン搭載の M2 MacBook Pro13インチならば長時間負荷を掛け続けても安心です。
M2 MacBook Pro | M1 Pro MacBook Pro14インチ | M2 MacBook Air | |
![]() | ![]() | ||
発売年月日 | 2022年7月 | 2021年10月 | 2022年7月 |
カラー | スペースグレイ / シルバー | スペースグレイ / シルバー | ミッドナイト / スターライト / スペースグレイ / シルバー |
システムオンチップ | Apple M2 | Apple M1 Pro | Apple M2 |
4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU | 8つの高性能コアと2つの高効率コアを搭載した10コアCPU(上位モデル) | 4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU | |
10コアGPU | 最大16コアのGPU | 最大10コアGPU | |
16コアNeural Engine | 16コアNeural Engine | 16コアNeural Engine | |
100GB/sのメモリ帯域幅 | 200GB/sのメモリ帯域幅 | 100GB/sのメモリ帯域幅 | |
メディアエンジン | 8Kビデオ対応 ProResビデオエンジン搭載 | 8Kビデオ対応 ProResビデオエンジン搭載 | 8Kビデオ対応 ProResビデオエンジン搭載 |
メモリ | 8GB / 16GB / 24GB | 16GB / 32GB | 8GB / 16GB / 24GB |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB / 2TB | 最大8TB | 256GB / 512GB / 1TB / 2TB |
ディスプレイ | 13.3インチ Retinaディスプレイ | 14.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ | 13.6インチ Liquid Retinaディスプレイ |
2,560 × 1,600ピクセル | 3,024 x 1,964ピクセル | 2,560 × 1,664ピクセル | |
500ニトの輝度 | XDR輝度:1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDRコンテンツのみ) | 500ニトの輝度 | |
ー | SDR輝度:最大500ニト | ー | |
高さ | 1.56cm | 1.55cm | 1.13cm |
幅 | 30.41cm | 31.26cm | 30.41cm |
奥行き | 21.24cm | 22.12cm | 21.5cm |
重量 | 1.4kg | 1.6kg | 1.24kg |
カメラ | 720p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ |
オーディオ | ハイダイナミックレンジステレオスピーカー | フォースキャンセリングウーファーを備えた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム | 4スピーカーサウンドシステム |
空間オーディオに対応 | 空間オーディオに対応 | 空間オーディオに対応 | |
高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ | 高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイ | 指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ | |
ポート | Thunderbolt / USB 4ポート × 2 | Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3 | Thunderbolt / USB 4ポート × 2 |
ー | HDMIポート | ー | |
ー | SDXCカードスロット | ー | |
ー | MagSafe 3充電ポート | MagSafe 3充電ポート | |
セキュア認証 | Touch BarとTouch ID | Touch ID | Touch ID |
電源とバッテリー | 最大17時間のワイヤレスインターネット | 最大11時間のワイヤレスインターネット | 最大15時間のワイヤレスインターネット |
最大20時間のApple TVアプリのムービー再生 | 最大17時間のApple TVアプリのムービー再生 | 最大18時間のApple TVアプリのムービー再生 | |
58.2Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 | 70Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 | 52.6Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 | |
67W USB-C電源アダプタ | 67W USB-C電源アダプタ(8コアCPU搭載M1 Proに付属) | 30W USB-C電源アダプタ | |
価格 | 178,800円(税込)から | 274,800円(税込)から | 164,800円(税込)から |
M2チップ搭載 MacBook Pro13インチの詳細はこちらから
2機種の価格差

Appleホームページより引用
M1 Pro MacBook Pro14インチと M2 MacBook Pro13インチを同条件の 16GB / 512GB の価格をみてみましょう。
M2 MacBook Pro13 | M1 Pro MacBook Pro14 | 価格差 | |
16GB / 512GB | ¥234,800 | ¥274,800 | ¥40,000 |
16GBメモリ / 1TB | ¥262,800 | ¥302,800 | ¥40,000 |
24GBメモリ / 1TB | ¥290,800 | ||
32GBメモリ / 1TB | ¥358,800 | ¥68,000 |
16GB / 512GB(16GB / 1TB )の同条件で2機種の価格をみてみると、40,000円の価格差があります。
しかし M1 Pro MacBook Pro は
・高効率コア6コア
・ProMotionテクノロジー搭載ディスプレイ
・1080P FaceTime HDカメラ
・Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3
・HDMIポート
・SDXCカードスロット
など、40,000円以上の価値ある機能を備えていることもあり、正直微妙なところではあります。
クラムシェルモードで外部ディスプレイ利用なら
MacBook の買い替えで、特に今クラムシェルモードで外部ディスプレイを利用している場合、WEBカメラやスピーカーも揃えている方にとってはこういった機能は外部ディスプレイ使用時は「不要」でもあります。
intel製チップ搭載の MacBook 利用者などで自宅では外部ディスプレイに接続して利用している方は、M1 Pro MacBook Pro14インチよりも M2 MacBook Pro の方が価格も安く、充分満足できるでしょう。
ハブ機能を搭載したディスプレイならば、M2 MacBook Pro13インチの弱点でもあるポート類の少なさも解消されます。
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また M2 MacBook Pro はバッテリー持続時間も長く、モバイル用途としても魅力があります。
M1 Pro MacBook Pro14インチはCPU8コアのうち6コアを高性能コアで構成(CPU10コアモデルは8コアが高性能コア)されているなど、スペック面で上回っている分電力消費が多いのはある意味仕方ないことではあります。
ラップトップマシンは「持ち運べる魅力」もある為、バッテリー持続時間が長いのは非常に重要な点でもあります。
M1 MacBook Air も一日中利用可能なバッテリーだったので、M2 も同様に消費電力は少ない筈ですし、公称値よりも長く利用できるかもしれないです。
M2チップ搭載 MacBook Pro13インチの詳細はこちらから
「M1 Pro」を選択するメリットよりも「連係機能」の方が便利
Mac を利用するメリットはその性能以上に、iPhone などと一緒に「連係機能」を利用できることにあります。
この「連係機能」が無ければ、Mac を選ぶよりWindows PCを選択してもそれ程「便利さ」に差はないでしょう。
まとめ 価格を踏まえたバランスは M2 MacBook Pro がリード

Appleホームページより引用
これから M1 Pro MacBook Pro14インチの購入を検討されているなら、価格改定されて値上がりした M1 Pro MacBook Pro14インチよりも、M2 MacBook Pro13インチの方が価格面も含めたバランスを考えると一歩リードしているように感じます。
MacBook Pro 13インチと14インチの差額を「GoPro」などのアクションカメラに充てた方が動画撮影の幅も広がりますし、iPad の購入資金に充てたとすれば更にApple製品同士の「連係機能」を活かせる場が広がります。
Mac は iPhone や iPad と同様に、あなたの for Better Life のアイテムとして外せないものになるでしょ
M2 MacBook Pro13インチは2022年6月24日発売です。
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